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卒塔婆(そとば) エピローグ
2014-04-15-Tue  CATEGORY: 卒塔婆(そとば)
 ホラー劇場第七回 最終話


 あれから一年が過ぎて、僕は中学校を卒業した。

 高校に入る前の春休みに、重之は突然の心臓発作で亡くなったと知らせを受けた。

 あの時、確かに、卒塔婆を元にあった場所に返したと思っていた。

 けれど、住職に問い合わせたら、なんと、一つ横の墓と間違えて供えてしまったらしい。

 住職は、直ぐにそれを元の墓に戻し、再び経をあげたという。

 あの卒塔婆は、若くして亡くなった女性を供養するためにあったのだと、住職が話してくれた。

 裕司(ゆうじ)と修(しゅう)を襲った、あの声の持ち主である女性が、どんな姿をしていたのか、結局、僕らは解らずじまいだった。

 重之が亡くなったのは、呪いの所為なのか、ただの偶然なのか、僕にはわからない。

 ただ一つだけ言えることは、重之に対しては、あの一件依頼、友達と呼べる存在になったということだ。

 僕をいじめて亡くなった、裕司と修に関しては涙を流せなかったけれど、重之の時は、通夜にも葬儀にも出て、彼の骨を拾い、心の底から悲しんだ。

 彼が亡くなって喜んだ奴は一人もいないだろう。

 呪いというものが、本当に消え失せたのならば……。

卒塔婆2


 -了-

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