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卒塔婆(そとば) 僕の場合
2014-04-15-Tue  CATEGORY: 卒塔婆(そとば)
 ホラー劇場 第三回


 裕司(ゆうじ)が亡くなった二日後に、全校集会が開かれた。

 校長は額に汗を浮かべてハンカチで拭っていた。

「訃報(ふほう)をお伝えします。昨夜、成田修(なりた・しゅう)君が亡くなりました」

 ざわざわ。生徒達がどよめいた。

 僕は、心の底から笑みを浮かべていた。

 何故かはわからない。けれど、僕をいじめた奴等がことごとく亡くなっている。こんなに痛快なことがあるだろうか。

 別に、僕が彼等の死を望んでいたわけじゃない。

 けれど、天罰は下ったのだ。



 教室に戻ると、重之(しげゆき)が青ざめた顔で僕を見た。

「おい。お前、俺達を呪っただろ!」

 いつもは僕が怯えさせられている側だが、この時は、まるで立場が逆転していた。

「別に呪っていない。ただ、天罰が下っただけだと思う」

「修の死体。裕司の時と同じように、首と胴体が切断された状態で見つかったんだと。あいつのおふくろさんが話してた」

「えっ? く、首が切断!?」

「あれは、人間の仕業なんかじゃない。それに、こいつが何よりの証拠だ」

 僕が目を見開くと、重之は携帯を投げつけてきた。

 ゴチッ。

僕は急な出来事に対応できず、投げられた携帯が肘に当たった。

「その携帯で、一四一六にかけてみろ」

「なんで?」

「いいから、かけろ!」

 重之に怒鳴られた僕は、嫌々ながらも一四一六に電話をかけた。

「こちら留守番電話サービスです。現在、お預かりしているメッセージは一件。再生する場合は一を……」

「留守番電話サービスだって」

 僕が切ろうとすると、重之は怒鳴りつけてきた。

「再生しろ!」

 僕は渋々と音声を再生した。

「今、変な女に追いかけられて……、た、助けてくれ! 俺は何を戻せば……」

 これは修の声だ。僕が聞いていると、ザザーと電波が入った。


 次回へ続く


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